五個荘は滋賀県の東側、東近江市の中に広がる湖東平野の真ん中あたり。
愛知川(えちがわ)や繖山(きぬがさやま)、箕作山(みつくりやま)などの川や山に恵まれた、
美しい田園風景や、石馬寺(いしばじ)や弘誓寺(ぐぜいじ)などの文化遺産の残る所なんだ。
五個荘という地名は、その昔、観音寺山(かんのんじやま)の東の中央部一帯を山前庄、
または山前五個荘と呼んでいた荘園時代(12世紀頃)からの流れで、明治時代になって五個荘と呼ばれるようになったと言われているんだって。
うんと昔には東山道、400年くらい前には中山道が通り、昔から交通の要所として栄えていて、
その利点を活かして、室町時代には小幡商人、江戸時代後期には町の各地から商人が発生して、近江商人発祥地の一つとして発展したんだよ。
てんびん棒を肩に担ぎ、遠くまで歩いて商売を行う。正直で倹約、三方よしの精神で活躍した近江商人たちを敬って、
五個荘は「近江商人発祥の地・てんびんの里」のキャッチコピーがあるんだよ。
近江商人は大坂や伊勢と並んで日本の三大商人と言われて、江戸や京都等にお店を持ちながらも、
近江の本宅を本店として商売の拠点としてお商売をしていたから、いまでも立派なお屋敷や庭園が町のあちこちに残っていて、
昔ながらの民家やお寺や文化財も残っているから、お散歩をすると古い町並みを感じることが出来るんだ。
中でも川並地区や金堂地区は、昔からの町並を残していて、のんびり歩くだけでタイムスリップしたような雰囲気なんだよ。
金堂にある近江商人屋敷3館と(外村繁邸・外村宇兵衛邸・中江準五郎邸)金堂まちなみ保存交流館の中江富十郎邸、
集落から少し離れた小幡地区にある藤井彦四郎邸は一般公開されていて、お屋敷の中や庭園を見学することができるんだ。
そうそう!金堂地区は、1998年に文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、全国でも5箇所しかない「農村集落」としての指定なんだ。
映画やドラマのロケ地にもなった見ごたえのある町並みで、集落の中には、掘割(水路)があり清らかな水が流れていて、
昔は生活用水として使われていたんだ。
地区内にある弘誓寺の前の堀割には、錦鯉も泳いでいて、手を叩くと寄ってくるんだよ。
農村集落の中に、伝統的な造りの農家や民家が多く並んでいて、それがとても素敵なんだ。
この町並みを守るために、金堂に暮らしている人々が、歴史的な景観の保全に努力していることによって保たれているんだよ。
近江商人のふるさと五個荘は、京都駅から電車とバスを乗り継いで1時間くらいで来られるんだ。
お屋敷を見ながら古い町並み歩きも楽しめるし、中山道だって歩けちゃう。
春はひな人形めぐり、秋は中山道灯り路に、ぶらっと五個荘など、イベントも楽しいよ。
たくさんの歴史と近江商人のSpiritを感じに遊びに来て欲しいな!